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バリ島ヨガ留学の一日 ― 朝7時の木の下から、月あかりの海まで

執筆者の写真: info458795
info458795
9月8日
読了時間: 3分
バリ島サヌールのホテルの庭。椰子の木と石の門を背に、大きな木の下にマットを並べた朝のヨガクラス

こんにちは、Kenです。


「海外でヨガを学ぶ」と聞いて思い浮かべるのは、たいてい非日常の風景だと思います。ですが実際に現地で過ごしてみると、頭に残るのは絶景よりも、毎日くり返された一日のかたちのほうでした。

朝、昼、夜と順に思い出していくと、その8日間がどんなふうに流れていたのかが見えてきます。


朝7時 ― 庭にマットを敷く


ホテルの庭に大きなガジュマルの木があり、その真下だけ空気の温度が違います。朝のクラスはここで始まります。

壁がないので、隣の木で鳥が鳴いているのがそのまま聞こえます。木漏れ日の角度がゆっくり変わっていくのが、時間が進んでいることを示す唯一のものです。

早起きをしている感覚はありません。外が明るくて、鳥がうるさくて、自然に目が開くだけです。


午前 ― 同じ90分が、長く感じる


不思議なのですが、同じ長さのクラスでも、ここでの90分は日本での90分よりずっと長く感じます。

たぶん、時間を測るものが周りに何もないからだと思います。壁の時計も、次の予定も、電車の時刻もありません。終わったころには、まだ午前だということに毎回少し驚きます。


昼 ― その日の予定が、もう残っていない


外に出ると、そこは観光地の顔をしていません。

狭い道に木の門があり、プルメリアの花が落ちていて、犬が昼寝をしています。誰かが毎日通っているだけの道です。

そして重要なのは、この時点で今日やるべきことがもう何も残っていないという事実のほうです。どこへ行ってもいいし、どこへも行かなくてもいい。8日間もいると、この空白の時間が増えていきます。帰国後に思い出すのも、たいていこちら側です。


途中で、島を移る


滞在はサヌールの海辺が拠点ですが、途中でウブドへ移り、2泊します(サヌールという街については別の記事に書きました)。

海の街と山の街では、湿度も、朝に聞こえる音も違います。同じ島の中で環境が変わると、一日の流れの感じ方まで変わります。移動そのものが8日間の区切りになっている、という感覚があります。


夜 ― 大皿を囲む


日が暮れると、全員で食卓につきます。

テーブルの真ん中にキャンドルがひとつ。大皿にごはんとサンバルとサテが乗っていて、順番に回っていきます(海辺で魚を焼く夜のことはこちら)。話題は他愛のないことばかりです。

特別なことは何も起きません。ですが最終日が近づくと、この時間がいちばん惜しくなります。同じ8日間を並んで過ごした人たちとは、日本に帰ってからも連絡を取り合うことになります。


夜のあと


食事のあと、海まで歩くことがあります。

月が出ていると、海の上に光の道ができて、砂浜に小舟がとまっているのが見えます。ここで一日が終わって、また朝の鳥の声に戻ります。


8日間は、こういう一日が8回続く


朝は木の下で身体を動かし、昼は予定のない道を歩き、夜は大皿を囲んで終わる。

観光旅行というより、期間を決めてそこに暮らす感覚に近いと思います。だから帰ってきたあとに残るのが、風景ではなく一日の速度なのだと思っています。

環境をまるごと変えると、身体も頭も、思っているより素直に反応します。



ではまた。

Ken

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